歯科用模型歯牙の試作 とその切削性評価

歯科医療教育機関の歯科医養成課程で医療技術の主項 目である 「切削」技術の修得実習には, 供給数 に制限のある天然歯牙に替 えて人工製造 した模型歯牙が多 く用いられている. 歯科用模型の基 材は有機樹脂系1)と無機セ ラミックス系に大別されるが, 実際の天然歯牙の切削感を持つ合成歯牙の製造は未だ達成されていない2).切削感は「硬 さ感」や 「粘 り感」などの微妙な感触の違いが,エナメル質や象牙質などの歯牙部位の違いによって現れ, 歯科医師や技工士の個人的感覚による良否の判断に負 うところが大きい. したがって, 切削特性 に再現性のある人工歯牙模型を作るには, 材料科学的観点か らの天然歯牙切削性の評価 と材料物性 との関連性の把握が必要である. 本実験では安価な数種の汎用陶磁器原料 を用いて, 実際 に物理的諸特性が異なるセ ラミックス模型歯牙を試作 した. 一般工業材料の摩耗特性評価試験法に準拠 して独 自に開発 した装置を用いて, これら試作歯牙 と天然歯牙 との切削性を比較検討することを 目的 とした.

試料作製には市販の一般陶磁器用原料である長石, ケイ石及びカオ リン粘土を用いた. 各原料粉体の特性の一部 を表1に 示す. 図1に 示す配合で 自動乳鉢 にて30minよ くか くはん混合後, 湿潤基準 で5mass%の 水分 を粉体に添加 し, 更 に30min混練 した合計5種 類の組成の異な る成形用素地を準備 した.模型歯牙 は水分混練素地を98MPaで 単純一軸加圧 して矩形(8×10×50mm) に成形 し, 105℃ で24h乾 燥後各種温度で焼成 した. 焼成条件は昇温速度5℃/min及 び最高温度で30min保持す ることとして, 試作歯牙の焼 き締ま りの程度を変化 させるために焼成温度 を (A) 1100℃ 及び (B) 1200℃ の2種 とした.したがって, 以後は試作歯牙試料名は図1中 の配合名数字 (①~⑤) に続けて焼成記号 (A及 びB) を後付け して表現 した.歯牙特性の基準 となる天然歯牙 には成人抜歯牙 (NT) を用いた. (歯科インプラント模型)

歯科のX線で病気になる心配は?

心配しなくても良い範囲です。
歯科医院でX線検査を受けるとき、被ばくが気になる方もおられるでしょう。そこで歯科のX線検査による被ばくのリスクについてお話ししましょう。現在線量の数値によって人体への影響があることが、さまぎまな研究者から、さまざまなデータとして開示されています。したがって、どれを信じるかは一人ひとりの判断にまかせるしかありません。
一言でいってしまえば「自然放射線量と比較したり、日常生活のレベルで考えて、歯科の放射線量は心配しなくてもよい範囲の線量です。ただしリスクがゼロではありません」。
ここにデンタルX線の撮影(歯科ポータブル式X線装置)、CT撮影の標準的な実行線量を示します。また、その線量が、一年間に私たちが受ける自然放射線の何日分にあたるか、X線検査が「日常的行為のリスクレベル」と比較するとどのよう評価されているかご覧下さい。
いかがでしょう、少しは安心していただけたでしょうか。

歯科のX線で病気になる心配は?